Analygent Business
経理財務部門

自社の財務分析を内製化する|決算書から始める手順

自社の財務状況を把握するうえで、決算書の分析は基本になります。しかし、日々の経理業務に追われ、自社の財務分析まで手が回らないという声は少なくありません。この記事では、経理財務部門が自社の決算書を自部門で分析し、内製化していくための手順と、継続的に運用するためのポイントを整理します。

この記事でわかること

  • 自社の財務分析が後回しになりやすい理由
  • 決算書から始める財務分析の基本ステップ
  • 見ておきたい財務指標と3期比較の考え方
  • 内製化を継続・部門運用につなげるポイント

自社の財務分析が後回しになりやすい理由

月次や決算の締め、支払・入金管理など、経理財務部門は日常業務の比重が大きく、自社の財務分析はどうしても後回しになりがちです。分析には決算書の数値を整理し、指標を計算し、複数期を並べて比較する手間がかかるため、担当者の余力がないと着手しづらいのが実情です。

一方で、自社の財務状況を継続的に把握できていないと、資金繰りや採算の変化に気づくのが遅れることもあります。負担を抑えながら、必要な分析を続けられる仕組みをつくることが内製化の第一歩です。

なぜ決算書から始めるのか

財務分析の出発点は、貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)を中心とした決算書です。決算書には、資産・負債・純資産の状況や、売上・利益の構造といった、自社の財務状態を把握するための基本情報が含まれています。まずは決算書の数値を正確にデータ化し、分析に使いやすい形に整えることが、内製化の土台になります。

自社財務分析の基本ステップ

自社の財務分析は、次のような流れで進めると取り組みやすくなります。

  1. 1決算書(BS・PL・販管費・製造原価など)の数値をデータ化する
  2. 2安全性・収益性などの財務指標を確認する
  3. 3複数期を並べて増減や傾向を把握する
  4. 4キャッシュフローや採算構造を確認する
  5. 5気づいた課題を整理し、社内で共有・検討する

最初から複雑な分析を目指すのではなく、まずは指標の確認と複数期比較から始めると、無理なく続けやすくなります。分析の目的を「自社の状態を定点観測する」ことに置くと、毎回同じ観点で見直せるため、変化に気づきやすくなります。

見ておきたい財務指標

自社の状況を把握するうえで、確認しておきたい代表的な観点は次のとおりです。

  • 安全性:自己資本比率、流動比率など
  • 収益性:売上高利益率、総資本利益率など
  • 資金繰り:キャッシュフローの状況
  • 採算構造:固定費・変動費の関係

指標は単年度の数値だけでなく、推移で見ることが大切です。前年と比べてどう変化したかをとらえることで、課題の兆候に気づきやすくなります。指標が良い・悪いを単独で判断するのではなく、業種の特性や自社の事業計画と照らして解釈することが大切です。

3期比較で変化をとらえる

財務分析では、複数期を並べて比較することで、単年度では見えにくい変化が把握しやすくなります。たとえば、売上が伸びていても、売上債権や在庫の増加で資金繰りが圧迫されているといった変化は、複数期を並べて初めて気づけることがあります。最大3期分をそろえて確認できると、増減の背景を読み解きやすくなります。

キャッシュフロー・変動PL・損益分岐点も活用する

指標や3期比較に加えて、キャッシュフロー分析で資金の流れを把握したり、変動損益計算書(変動PL)や損益分岐点分析で採算構造を確認したりすると、自社の状況をより多面的にとらえられます。これらは手計算では手間がかかりますが、データ化した決算書をもとにすれば、分析の負担を抑えやすくなります。

内製化のメリットと限界

財務分析を内製化すると、外部に依頼するよりも自社の状況をタイムリーに把握しやすくなり、社内での意思決定にも活かしやすくなります。一方で、分析結果の解釈や経営判断には専門的な視点が必要な場面もあります。数値の整理や指標の算出は効率化しつつ、重要な判断は専門家や社内の責任者が確認・補足する前提で進めると安全です。

継続運用・部門での活用につなげる

内製化は一度きりではなく、定期的に続けてこそ効果が高まります。分析結果を個人で抱えず、社内ルールに沿って確認できる形で残しておくと、担当者が変わっても継続しやすくなります。組織アカウントのもとで部門・ユーザーを整理し、作業ファイルの保持期間を決めておくと、部門としての継続運用がしやすくなります。分析結果はCSVなどのファイルとして出力(ダウンロード)でき、社内資料の作成にも活用できます。

Analygent Businessでできること

Analygent Businessは、決算書PDFをAI-OCRで読み取り、BS・PL・販管費・製造原価を構造化します。最大3期分の比較、財務指標の自動計算、キャッシュフロー分析、変動PL、損益分岐点分析まで対応し、自社決算の分析を効率化できます。読み取り精度は資料の状態によって変わるため、読み取り後の確認をおすすめします。

組織として登録し、部門・ユーザーを作成して複数担当者で運用でき、作業ファイルの保持期間も選択できます。分析結果はCSVなどのファイルとして出力(ダウンロード)でき、社内資料の作成や継続的な財務分析に活用できます。自社分析から始めて、部門での継続運用へ広げやすい形で利用できます。

まとめ

自社の財務分析は、決算書のデータ化から始め、財務指標の確認・3期比較・キャッシュフローや採算構造の把握へと段階的に進めると内製化しやすくなります。数値の整理を効率化し、重要な判断は専門家や責任者が確認する前提で運用することで、負担を抑えながら継続的に自社の状況を把握できる体制に近づけられます。

導入をご検討の方へ

Analygent Businessでは、決算書PDFをAI-OCRで読み取り、財務分析レポートの作成までを支援します。法人・組織向けに、部門・ユーザー管理、作業ファイルの保持、月次請求、請求書・領収書発行にも対応しているため、複数担当者での継続利用にも適しています。

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