Analygent Business
中小企業診断士・財務コンサル

中小企業診断士のための財務分析の効率化|支援先決算書の活用

支援先・顧問先の財務分析に時間がかかっている中小企業診断士・財務コンサルの方に向けて、決算書分析レポートの作成を効率化し、提案品質を標準化する考え方を解説します。複数案件を扱う際の運用や、Analygent Businessを活用した効率化の方法もあわせて紹介します。

この記事でわかること

  • 支援先の財務分析に時間がかかる主な要因
  • 決算書分析レポート作成を効率化する進め方
  • 提案品質を標準化するための考え方
  • Analygent Businessを活用した複数案件の運用

支援先の財務分析に時間がかかる要因

中小企業診断士や財務コンサルの業務では、支援先・顧問先の決算書をもとに財務分析を行い、経営診断や提案資料を作成する場面が多くあります。しかし、決算書の入力や指標計算を手作業で行っていると、案件が増えるほど作成に時間がかかり、分析や提案の検討に充てる時間が圧迫されがちです。

また、決算期ごとに勘定科目の表記が異なる決算書を、複数期そろえて比較する作業も手間がかかります。こうした準備工程の負担が大きいと、本来注力したい分析・提案の質を高める余地が狭まってしまいます。

決算書分析レポート作成を効率化する進め方

財務分析レポートの作成を効率化するには、決算書の読み取りから指標計算、レポート化までの工程を整理し、毎回ゼロから手作業で行わない状態をつくることが有効です。

  1. 1支援先の決算書をデータ化し、複数期を比較できる形に整える
  2. 2財務指標を計算し、収益性・安全性・資金繰りの観点で整理する
  3. 3キャッシュフローや損益分岐点など、提案に必要な分析を加える
  4. 4分析結果を、支援先に説明しやすいレポートの形にまとめる

この工程のうち、データ化や指標計算といった定型的な作業を効率化できれば、分析の解釈や提案内容の検討に時間を充てやすくなります。レポートの構成については、別記事「経営診断に使える財務分析レポートの作り方」で詳しく整理しています。

提案品質を標準化する考え方

支援先ごとにレポートの構成や分析の粒度が変わると、提案品質にばらつきが出やすくなります。とくに複数の担当者が在籍する事務所や、複数案件を並行して進める場合は、共通の分析項目とレポート構成をそろえておくことが、品質の安定につながります。

  • 確認する財務指標と分析の観点を共通化する
  • レポートの章立て・構成を定型化する
  • 3期比較や損益分岐点分析など、提案で使う分析をそろえる

分析の前提をそろえることで、支援先が変わっても説明の流れを保ちやすくなり、提案資料の作成負担も軽減できます。財務分析はあくまで支援先の状況を整理するための材料であり、最終的な助言や経営判断は専門家としての知見にもとづいて行うものです。

複数案件を扱うときの運用

複数の支援先・顧問先を担当する場合、決算書ファイルや分析結果が案件ごとに分散すると、過去の分析を後から参照しづらくなります。案件をまたいで分析結果を管理し、必要なときに参照できる状態にしておくと、定期的な見直しや継続支援がしやすくなります。

分析結果を支援先との対話に活かす

財務分析の価値は、数字を整理することそのものよりも、その結果を支援先との対話に活かせる点にあります。指標や推移をわかりやすく示すことで、支援先の経営者と現状認識をそろえやすくなり、課題の共有や改善の検討を進める土台になります。準備工程を効率化して時間を確保できれば、この対話や提案の検討により多くの時間を充てられます。

分析から提案への展開

整理した財務分析は、経営診断レポートや改善提案、補助金・事業計画支援の基礎資料など、さまざまな場面に展開できます。共通の分析基盤をもとに、支援先の状況に応じて必要な分析を加えていくことで、提案の幅を広げながら作成負担を抑えられます。財務分析は支援先の状況を整理する材料であり、具体的な助言や経営判断は、専門家としての知見にもとづいて行うものです。

効率化で生まれた時間の使い方

準備工程を効率化して生まれた時間は、支援先ごとの個別事情の把握や、改善提案の検討、経営者との対話の準備に充てることができます。定型的な作業を効率化し、専門的な判断や提案に集中できる状態をつくることが、支援の質を高めることにつながります。財務分析の効率化は、作業時間を減らすこと自体が目的ではなく、支援先に向き合う時間を確保するための手段として位置づけられます。

Analygent Businessを活用した効率化

Analygent Businessは、支援先・顧問先の決算書PDFをAI-OCRで読み取り、財務分析レポートの作成までを支援します。最大3期分のデータをマージして比較でき、財務指標の自動計算、キャッシュフロー分析、変動損益計算書、損益分岐点分析まで対応するため、レポート作成の準備工程を効率化できます。

事務所・法人単位でアカウントを作成し、複数担当者で利用できます。アップロードした決算書の分析結果はCSVなどのファイルとして出力(ダウンロード)して組織内で共有でき、一覧は案件名・作成者・最終更新者で並べ替えられるため、複数案件の管理にも活用できます。提案品質の標準化と、レポート作成負担の軽減を両立させたい場面に適しています。

導入をご検討の方へ

Analygent Businessでは、決算書PDFをAI-OCRで読み取り、財務分析レポートの作成までを支援します。法人・組織向けに、部門・ユーザー管理、作業ファイルの保持、月次請求、請求書・領収書発行にも対応しているため、複数担当者での継続利用にも適しています。

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